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【ASENAVI】180日間ASEAN10カ国を周ってきた2人が帰国して思うこと

記事作成: Y.S&R.H   記事編集: 田中嘉 | Global |2013.10.18

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「海外で働く」×「ASEAN10カ国」をテーマに生まれた「アセナビ」プロジェクト

「グローバルな人間になれって言うけど、実際のところがイメージできないよね。」

こんな問題意識を持っていた僕たちは、若者にとって「海外で働く」をよりイメージしやすくするために、日本を飛び出ました。広い世界の中、僕たちが選んだ場所は、ASEAN(東南アジア)という地域でした。

なぜASEANか。それは、昨夏に起きた中国での反日デモをきっかけに、「ASEANが熱い!」とメディアでの注目度が一気に上がった時、「何がどう熱いの?」と疑問に思ったからです。そこで、五感を使ってASEANを見てみたいと思いました。

同時に、「現地で働く日本人の声を日本の若者に届けたい」という気持ちを抱き、立ち上げたサイトが、ASEANで働くを近くするウェブマガジン『アセナビ』です。

今年の4月から半年間かけて、ASEAN10カ国を周り、現地で働く日本人130名にインタビューしました。

このアセナビシリーズでは、大学生2人が180日間で見てきた世界を提供します。

記念すべき第一回目として、ASEANを周ってきた鈴木佑豪と早川遼が、帰国後に感じたことをそれぞれお伝えします。

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ASEANにいる時と日本にいる時の気持ちのギャップ ー鈴木佑豪

実は海外の長期滞在から帰ってくるのは、これで4度目です。
でも、これほど強く心が揺らいだのは初めてでした。

「なぜ心が揺らいだのか?」を自問自答してきて、出てきた答えを共有したいと思います。

答えを一言で表すと、刺激的で濃かったASEANの日々と静かで落ち着いた日本の日々のギャップです。

僕たちは、物理的にASEAN10カ国を旅しました。同時に、インタビューを通じて、精神的にも130名の人生を旅したと感じています。
日々感じる心の揺れ幅は、今考えると相当なものだったと思います。

自分と同じぐらいの歳で何億円もの借金を背負い、自殺未遂を何度も起こしながらも、借金返済してフィリピンでソーシャルビジネスをしてる方。
現地のストリートチルドレンに混じりながら物乞いをしていた時期を乗り越え、現在ではバリで幼稚園を建てようとしている方。
ミャンマーで1000人の現地人を雇い、何十億ものビジネスを回しながら、10年後には10万人を雇用する会社にすると豪語する方。

どれもその人に真剣に向き合って、聞いてきたリアルな話です。
一つとして同じもののない1人1人の人生を、130人分聞いてきました。

時には、感情移入して涙が出てくることも。またある時には、「こんな生き方をしたくない」と思うことも。

心の振れ幅を感じる日々が、日本に帰国して終わりました。

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タクシーに乗って騙されることを心配する必要もなく、安宿のベッドで南京虫というダニに恐れながら寝ることは、もうありません。
裸足で楽しそうに駆け回る子供達も、昼からビールを飲みながら談笑しているおじさんにも、もう会えません。

ここは日本。静かで整然としていて、何もかもキレイで整っています。日本語も普通に通じて、食事の時にお腹を壊す心配もありません。
良く言えば、過ごしやすい環境。悪く言えば、刺激が少ないつまらない環境。

そのギャップを、いま肌で感じています。
実際に行ってみなければ、わからない感覚とはこのことだと気づきました。

今後は、より多くの若者に“心の振れ幅”を感じてもらうために、ASEANで見てきたものをアウトプットする立場として活動していきたいです。
同時に、媒体者としてインプットとアウトプットの中間にいることが、ここまで辛くワクワクするものだと感じています。

より広い世界を、より多くに人に。

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圧倒的な刺激と強制的に思考し続けることができる環境 -早川遼

ASEAN10カ国に限らず、海外に出ると常時様々な刺激に触れることになります。

一カ国目のマレーシアではその人種の多様さに驚いたことを今でも覚えています。もちろん日本でもたくさんの外国人を見かけることは出来ますが、その比ではありませんでした。こればかりは実際に自分の足で歩き、自分の目で見ない限りわかりません。

日本にいるとどうしても”慣れ”が生じてしまいます。
歩き慣れた道、いつも乗る電車。目を瞑っても歩けるような場所だから音楽を聞き、携帯の画面に注視しながら歩く。こういう人がとても多い。これは日本に帰って来て強く感じていることの一つです。 人にもよるかもしれませんが、自分と外部を完全にシャットアウトして、周囲に目を向ける機会が少なすぎる気がしています。

これが海外であればどうでしょうか。 どの国にいても(特にフィリピンなど)出国前から「治安が悪い」などと聞かされていたので、「音楽を聞きながら」「メールを打ちながら」歩くということは絶対にしませんでした。全身にアンテナを張っているようなイメージです。

常にアンテナを張っているとどういうことが起きるか。
危険を察知できるというのはもちろんですが、様々なものに目が向くようになります。それはちょっとした広告であったり、コンビニで売られている商品だったり、服屋さんのディスプレイであったり、交通システムであったり。本当にたくさんの所に目が向くようになります。

たくさんのものを見ると、今度は比較ができるようになります。インドネシアで広告を見た時に、「タイの広告はこうだったな。こんな所が違うんだな。」といった感じです。

10カ国回ったことと、自分がこれまで生活してきた文化と全く違うところに身を置いたからこそ強制的に常に思考することができたのだと思います。 6ヶ月間の海外生活で習慣化した「アンテナを張ること」「考える事」。

この習慣は帰国した今も変わっていません。半年前とはまた違った視座に立って日本を見ることができそうです。

今回このプロジェクトを実施するにあたり、半年間の休学をしました。この休学を通じて、様々なことを感じましたが、最も強く思っていることは「学生」という期間についてです。1時間は60分、1分間は60秒という数字上の価値は一定です。しかし、その人の人生の中での時間の価値は全て均一というわけではないと強く感じるようになりました。

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学生(ここでは大学生に限定して話しますが)という期間は通常4年間。一方社会人という期間は40年以上、10倍以上の時間があります。例えば50歳の人の1年間と大学生の1年間とでは、同じ1年間でも個人にとっての価値が同一ではないと考えています。50歳がどうというよりは、10代20代のたくさんのものを吸収できる時期という点、たくさんのことに”無責任に”チャレンジできるという点で、相対的に価値が高いと思うんですね。

その相対的に時間の価値が高い学生という期間は有限ですが、それを増やす方法もあります。

それが僕にとっての休学でした。

実際この半年間で僕の価値観の”幅”は一気に押し広げられました。「今しかできないこと」「今だからやるべきこと」という点で、半年間の休学をして本当に良かったと感じています。社会に出てしまえば、それこそ半年間で10カ国を巡るなどということはできないし、例え海外に出たとしても、20代のうちに見たものと、30,40代になってから見たものでは感じ方も感じられる量も違います。

この休学は今後の自分の人生の中で大きな意味を持ってくると確信しています。

今後配信の記事を楽しみにお待ちください!

(記事作成:Y.S&R.H   記事編集: 田中嘉 )

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