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英語で性格を変える!?英語を学ぶ“新たな”理由とは。

記事作成: 何 遥   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.02.19

皆さんが英語を学ぶ理由はなんですか?将来のため、就職のため、英語でコミュニケーションをとる能力は今の時代において不可欠のように思えます。 さらに、これからの社会では英語をマスターするということを「目的」とするのではなく、グローバル社会で活躍するという「目的」のための「道具」として考える必要があります。

今回は、この「道具」としての英語を学ぶ新しい理由を提案したいと思います。

話す言語によって違う人格に

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私は小さい頃からよく「日本語で話す時と英語で話すとき、中国語で話す時では全然違う人みたいだね」と言われます。

考えてみると、確かにそうだなと思いました。 私の母国語は日本語ですが、両親が中国人でかつ幼少期はアメリカに滞在していたので、小さい頃からこの3つの言語を話さなければいけない状況に置かれていました。

そしてある時私はふと気付きました。話す言語それぞれに対して性格の違う私がいるということに。

つまり私は、3人の『私』がいるということに気付いたのです。

1人目はおとなしい私、2人目はもっと積極的で活発な私、そして3人目はその中間の私。 考えているのはすべて同じ私なのに、話す言語が違うだけでここまで別人のような性格になるのだという、新たな発見をした瞬間でした。

ただその一方で、3人の自分がいるせいで、本当の自分がどれなのかよくわからなくなることが多々あり、自分一人で悩むこともしばしばでした。

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しかしある時ふと、「これは話す言語によって違う自分になれるのではないか」という逆の発想を得たのです。

理想的な自分に近づく道具としての英語

私は昔から内向的な性格で、もっと積極的に主張できるような人になりたいと思っていましたが、そんな私でも英語で話すときは、不思議といつもより物言いがストレートになっているのです。 このように、英語で話すときはいつもより積極的で活発なイメージを周りに与えていたため、冒頭でも挙げた「全然違う人みたいだね」と言われていたのだと思います。

このことに気づいてからは、意識的に英語で話す時は「もっと主張する」ということを始めました。こうすることによって、日本語を話す時より気軽に自分を少し変えることができたのです。そしてそのうちに、日本語・中国で話すときは意識してもっと主張するように。だって、英語を話す自分なら、そうできることがわかっていたのですから。 このように、私にとって英語というのは「なりたい自分になれる道具」になっていたのです。

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実際これは私の体験だけでないようです。例えば、香港理工大学が行った調査によると、中国人大学生は英語で会話している時の方が母国語の広東語で話すときよりも主張的で外向的、尚且つ開放的であることが分かったのです。 この広東語というのは、英語と同様に主語のあとに動詞が来るのですが、これで変わるということは、動詞が最後に来る日本語ではもっと変わると考えることができます。

日本語は、動詞が後ろにあり、抑揚もほとんどないので、言いたいことが後回しになってしまいがちです。その一方で、英語は動詞が前にあり抑揚もあるので、自分の本当に言いたいことを先に言ってしまうことができ、英語を使うと必然的に自分が言いたいことをダイレクトに伝える必要があります。

普段は内向的でなかなか自分の思いを伝えられない自分でも、英語を話すときは自分の考えを率直に伝えざるを得ないため、必然的に積極的に主張をするようになり、そして「私でもちゃんと自分の思いを伝えることができるんだ」という自信に支えられることで、英語以外の言語を話すときでも少しずつオープンになることができました。 英語は私に理想の自分になる機会を与えてくれたのです。

ここで感じたことは、もし今の自分が、なりたいような自分ではない場合は、母国語でない言語で話してみると良いかもしれないということです。

内気な人が主張できるような人になるのは簡単ではないと思います。 しかし、英語で話してみれば案外できてしまうかもしれません。 言語にはこれほど人を変える力があるのです。

英語で新たな自分に

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英語を勉強する時のモチベーションは様々だと思いますが、英語を「理想の自分になる道具」として考えると学習がもっと楽しく、新鮮になるのではないでしょうか。

参考文献 Scientific American April 14, 2011

(記事作成:何 遥   記事編集: 和田有紀子

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