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ハーバード大学が日本人学生を必要としている!?

記事作成: 何 遥   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.02.22

日本のバックグラウンドはプラスになる

「近年、アメリカの名門大学が日本人の学生を増やそうと、積極的な広報活移動をしている。2010年にはハーバード大学学長が来日し、「ハーバードは日本に門戸を開いていることをあらためて伝えたい」と強調した。イェール大学も日本で説明会を開き、日本人留学生を増やそうとしているようにうかがえる。」

みなさんは、どれくらいの日本人がアメリカ名門大学に留学しているかご存知ですか?上記の背景には、近年一桁台にまで減ってしまった日本人留学生の問題があります。現在では、入学者が1人であった2010よりは増えたものの、他のアジア諸国に比べると、その少なさは際立っています。

しかし、なぜ日本人留学生の減少が米名門大学にとって「マイナス」なのでしょうか?
なぜ日本人留学生が必要とされているのでしょうか?

米名門大学が日本人学生求めている理由を考えてみると、「英語ができる学生」が欲しいわけではないようです。もちろん一定の英語力は必須ですが、英語であれば、自国の母国語が英語の学生がいます。

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では、日本人学生が本当に求められている理由は何なのでしょう。

これはおそらく、日本人というバックグラウンドを生かして、他の国からくる学生とは違った「何か」をこの大学というグローバルな環境にもたらすことができるからではないでしょうか。

海外進学専門の進学塾ルートHの藤井氏によると、
「ハーバード大学やイェール大学が日本人が少ないことに危機感を抱くのは、米国の大学はダイバーシティ(多様性)を重視しているからだと思います。今、経済成長著しいアジアに、世界の目が向いています。そのアジアの経済大国である日本にも、当然注目は集まります。それなのに、学部生に日本人が全くいないというのは、彼らにとっても都合がよくない。他国とのバランスをとるためにも、もっと日本人に入学して欲しいのです。何だかんだいっても、日本はアジアの経済大国ですから。」
と言います。

このような「多様性」を重視しているのは、大学だけではありません。多国籍企業やグローバル化した現代社会においてもダイバーシティーは大切であり、日本人というバックグラウンドは武器になりえるのです。

大学に限らず、グローバル社会では「日本の文化を持っている」というバックグラウンドがある日本人は、それ自体がグローバル社会で活躍するということにおいてプラスになると言えます。そしてこの貴重なバックグラウンドをどう生かしていくかが大事になってくるのではないでしょうか?

異文化交流ではじめて気づく自分の強み

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そもそも、自分のバックグラウンドの強みというのは、自分ではよくわからないことが多いと思います。しかし異なる文化の人と交流することで、ちょっとしたことにはじめて気づくことがあります。筆者も高校時代にこのような体験をしました。

私は日本では、わりと雑な性格で(笑)、あまり細かいことに気づくようなタイプではないとずっと感じていました。しかし、この考えは高校の映画製作の授業で変わりました。
高校2年生の時、中国のインターナショナルスクールに通っていて、クラスメイトは現地の中国人生徒、フランス人学生、イギリス人学生、ポルトガルからの帰国生、パキスタン人学生、そして私と多種多様でした。

そして、映画製作という授業の中で5分間のショートムービーをクラスでつくることになり、映画を撮って、見直してみたんです。

そのとき、皆が「これでいい!」と自分たちがつくったものに満足している中、私だけ、「出来具合が雑」と思ってしまいました。

もちろん皆の想像力を持ち合わせたので、内容には私も満足していたのですが、音声と口の動きの微妙なズレや光の具合などの小さなズレに違和感を覚えてしまったのです。そして、このズレを他のクラスメイトは全く気にしていませんでした。

しかし、そのズレがとても気になったので、(クラスメイトの不平不満を聞きながら)もう一度ライトやカット数、編集などを細かく調整しながらやり直しました。そして出来上がった作品ですが、「創造性があることに加え、細部にわたって正確につくられている」という理由で優秀作品に選ばれました。

私は、この時はじめて、自分の正確さへのこだわりがプラスになることに気づきました。

前にも書いたように、私は日本では細かいタイプではありません。しかし、日本の“普通”の感覚がグローバルな環境では“正確さにこだわっている”という風にうつるのだと気づきました。

この出来事以来、私は自分の一つの武器として「正確さ」を意識しながら行動するようになりました。

このように、異なるバックグラウンドを持つ人と交流して初めて「自分のバックグラウンドがもたらす強み」に気づくことができると思います。異文化に触れることは「自分を理解する」ことにつながります。

異なるバックグラウンドを持つ人と考えを共有することや、思考の違いを理解すること。
これを通して、
彼らをインスパイアするには何が必要か?
日本のバックグラウンドを生かしてどのようにインパクトを与えることができるか?
を考えるきっかけなりました。

自分の持っている素材を効果的に使う

ハーバード大学などが日本人を求めているのは、日本の価値観がグローバル社会で必要とされているからです。

「英語能力よりも貴重な日本人というバックグラウンド」に自信をもち、これをどう生かしていくか、どう効果的に使うことができるか考えてみてはどうでしょうか。

参考文献
①日本記者クラブ
②ゆかしメディア

(記事作成:何 遥   記事編集: 和田有紀子

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