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“クリエイティブ”な人材になるには?学生が実践できる5つの手法

記事作成: 何 遥   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.03.12

クリエイティブ1

―なかなかクリエイティブになれない。
―もっと創造力があればいいのに。
―クリエイティブな人は生まれ持った才能だからしょうがない。

と、あきらめていませんか?

でも実際、クリエイティビティは身につけることができるのです!イノベーションを起こした人の思考には共通点があり、これを自分の考え方にも取り入れることで創造力を高めることができます。今回はすぐに実践できるいくつかの方法を紹介したいと思います。

ノーベル賞受賞者や有名企業家に共通する考え方とは?

正反対のものをくっつけてみる

対極のものを組み合わせること=ヤヌス的思考といいます。これは、ひとつのことに対して反対物も同時に考えるということです。

心理学者のローセンバーグが1996年に、ノーベル賞受賞者、ピューリッツァ賞受賞者、アーティストなどの考え方を分析したところ、考え方に共通点があるということがわかりました。この共通点こそが正反対のものを組み合わせるヤヌス的思考です。アインシュタイン、モーツアート、ピカソ、ゴッホなどの作品にも見られる思考法です。

クリエイティブ2

発想に行き詰まったときには正反対のものを結びつけて新たな発想を生み出しましょう。

一人で多様な考え方をするには?

6Hats thinking をしてみる

1人で考えるよりグループで考える方ががより的確で革新的な答えが出ることがわかっています。

一人で物事を考えるとき、いつも同じような結論になることはありませんか?人にはそれぞれ考え方の癖があります。よって、いつも同じ考え方をしてしまうと、同質的な答えしかでません。これに対して、様々な人からなるグループで意見を出し合うときは、ダイバースな意見が出るので、よりイノベーションが起こりやすいのです。

では、一人で考えるときに、多様な答えを出すにはどうすればよいのか。

その答えは、6色の帽子をかぶることです。6つの帽子は以下のように例えられ、これら6つの視点を持つフレームを6 Hats thinkingといいます。

  • 赤い帽子: 感情的に考える。 感情に注目する。
  • 白い帽子: 客観的に考える。事実に注目する。
  • 黄色い帽子:ポジティブな視野でみる。プラス面に注目する。
  • 黒い帽子: ネガティブな視野でみる。マイナス面に注目する。
  • 緑の帽子:既存の枠組みを捨てて考える。創造力に任せる。
  • 青い帽子: 幅広く考える。全体を見渡す。

クリエイティブ3

色々な帽子をつけて1人6役、6つのタイプの思考法を身につけましょう!

シンプルがベスト?

③自己規制する

クリエイティブ=自由とイメージしがちですが、意外にも人は制限の中でこそいつもと違った発想を生み出すことができるのです。

スタンフォード大学でマネジメントやエンジニアリングを研究するティナ・シーリグ教授によると、時間規制、字数規制、そして予算の制限など、規制の中でこそ生まれるアイディアがあるそうです。(ただし、明確な目的を持っていることが前提)

考えてみれば、試験勉強では思いつかなかった問題の解き方も、規制された時間内である試験中は突然思いついたりします。

また、Twitterの140文字の字数制限も「シンプルだからこそ本質が見えてくる」、「機能を増やすのではなく純化することで、人類に共通のものにたどりつけるのではないか」という創業者の考えがあります。確かに、心に響く名言の多くは100文字前後だったりするので、納得です。

発想に行き詰まったときは一旦制限をしてみましょう。

クリエイティブ1

人の一歩先を目指すには?

未来系で考える

もちろんクリエイティブな発想には今までの知識の積み重ねも大切ですが、新しいことが生まれるには人の一歩先を行く必要があります。

現在形や過去形で物事を考えるよりも、時間を先送りして未来系で考えたほうが人はクリエイティブになれるのです。

2004年にフォースターらが行った実験では、一部の参加者には明日の生活がどのようになるかを考えてもらい、もう一部の参加者には1年後の生活がどのようになるか考えるように指示しました。

この結果、明日の生活がどのようになるかを考えた参加者より、一年後を考えた参加者の方が、問題に対してよりクリエイティブな回答を出したということがわかり、未来系でものを考えるほうがより豊かな発想に結びつくということがわかったのです。

問題や課題を考えるときは、何十年も先にタイムスリップしたことを想像して未来の視点で考えてみましょう。

英語を外国語として勉強している人は既に有利!

⑤海外留学をする、外国語を学ぶ

なんと、海外に住み、外国語を学ぶという経験が創造力を高めることにつながるのです。

2009年にマドックスとガリンスキーによって行われた実験では、海外在住経験・外国語の学習経験がある人の方がない人よりもクリエイティブなタスクでよい成績を残すことができたのです。

なぜなら、海外在住経験や外国語学習に伴う異文化理解が人の発想の幅を広げるからです。

グローバルに活躍し、世界中に影響を与えたい人は異文化に触れると良いです。

留学の目的は英語習得だけではありません。英語を学ぶ新たな理由・利点がもうひとつ増えましたね。
*おまけ
不誠実になる

驚くことに、不誠実でうそつきの人ほど創造力が高いという研究があるのです。

この研究を行ったビジネススクール教授のギノは、被験者に2つのテストを実施し、誠実な人と不誠実な人のクリエイティビティを研究しました。1つ目のテストは簡単な算数の問題を解き、正解した数だけ報酬をプレゼントするというものですが、このテストの本当の狙いは算数の能力の測定ではなく、誠実さの測定です。スコアは自己申告だったため被験者は自由に嘘をつくことができるのですが、実験者は正しい正解数を把握していたため、嘘をついているかどうかをみていたということです。

2つ目のテストは参加者に単語を組み合わせていくテストを受けさせることによって被験者のクリエイティビティを測るというものです。

この結果として、6割の被験者が最初 のテストで嘘の申告をしており、この人たちは、正直にスコアを伝えた被験者たちよりも2つ目のテストの点数が高く、すなわち創造性が高いということがわかったのです。

ギノ教授は、「創造性と不誠実な行為の2つに共通しているのが、ルールを破っているという点。“ルールは破るためにある”という考え方が、創造性と不誠実な行動の根本にある」と分析しています。

ときには既存の枠組みを捨てて、ルールを無視する姿勢で物事に取り組むのも。

創造力で生活を豊かに

何かイノベーションを起こしたい思っている人も、もっと充実した毎日を送りたいと思っている人もクリエイティビティを高めてみませんか?

参考文献
Psych central
Association for Psychological Science
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1302/18/news099.html

irorio.jp

(記事作成:何 遥   記事編集: 和田有紀子

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