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【街づくりに興味ある学生必見】上海田子坊から学ぶ!「ソフトな都市改造」のつくりかた

記事作成: 小林 萌恵   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.03.14

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上海田子坊(たこぼう)とは?

田子坊とは、中国上海にあるアートスポット・ショッピング・グルメエリア一帯のことを指します。

「上海の通りの中で一番面白い!」

と言う外国人も多く、今上海で最も栄えている観光地の一つです。現在田子坊で働くクリエイターの出身地は26の国と地域に及び、就業人口は800人余り。しかし、田子坊には外国人だけでなく中国人も多く、もともとは工場と住宅が混在した路地裏だったのです。

なぜ旧住宅街が観光地に?

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上海万博が2010年に開催されることになり、街の再開発が進む中 で、中国の昔ながらの

住宅街やそこに住む住民は移転を余儀なくされていました。そんな中、「ここは未来の芸術家たちを育てるところだ」として、画家兼彫刻家である陳 逸飛(いつひ)氏が声を上げ、ニューヨークにあるSOHO(1970年代に芸術家やアーティストが多く住んでいた街) に倣ってアトリエを作ったのが最初といわれています。

住居と店舗が共存するために

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先述したように、もともと田子坊のある場所には紡織、食品機械、包装資材などの町工場と住宅が混在していました。固定収入がなく、生活に苦しむ人は少なくもない中で、デザイナーに部屋の一部を貸し出すことで家賃収入を得ることができ、お互いに利益を生みだしながら共存していくことに成功したのです。今では住民が田子坊全体の不動産や商業コンサルティング事業を行い、手軽に安く出店できることを武器にして、個性的なショップがぎっしり立ち並ぶホットスポットが形成されました。

「ソフトな都市改造」は日本にも取り入れることができるのか

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田子坊は国の予算を使わず、もとある家を取り壊すこともなく、旧市街地を改造してできた街であることから、中国最初の「ソフトな都市改造」運営モデルと言われています。

上海では田子坊を先例として、古き良き建造物を残しながら、商業用地として再開発する動きが活発になりつつあります。このような「ソフトな都市改造」は、日本の過疎化が進む地域にも活かすことで、町興しのきっかけになり得るのではないでしょうか。

アイデアを再利用しよう!

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なにかを始める際に一から創りあげるのではなく、そこにあるアイデアや資材を再利用して、開発、発展させていくことも大切なのかもしれませんね。

次の「ソフトな○○改造」を行うのはあなたかも?

(記事作成:小林 萌恵   記事編集: 和田有紀子

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