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日本の大学は実はどこよりも卒業が難しい!?海外の学生と何が違う?

記事作成: 何 遥   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.04.03

日本の大学3

これはなんの世界地図だと思いますか?青が最高ランクで紫が最も低いことを示しています。

日本は○○貧困国?

答えは本文で。

 

日本の大学1

 

―日本の大学生は勉強しない、遊んでばかり。
―日本の大学は入るのが難しくて出るのが簡単。

私が大学生になってから頻繁に耳にする言葉ですが、いつも「そうかな?」と違和感を覚えます。なぜなら、日本の大学をしっかり卒業することはとても難しいことだと思うからです。

また、グローバルに活躍したいと思っている方の多くは、どうしても「留学に行かなくては」、「外国語を磨かなければ」というようなことを考えるようです。しかし、日本の大学で学ぶことで、グローバル人材を目指すことは実は十分できるのです。

なぜなら、

  1. 自立し、自律した人間になる
  2. 「経験」の量で超える
  3. 「インプット」を増やす

という3つを得ることができるからです。

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日本の大学を“しっかり”卒業することが難しい理由

よく卒業が簡単と言われる日本の大学。通う学校や学部によって違いはあれど、「課題が多くて毎日徹夜」と嘆く海外の大学に比べると、勉強面では比較的余裕のある学生が多いようです。

しかし、「課題が多くて大変」な海外の大学より「比較的自由な」日本大学のほうが卒業が大変であると思うのです。いつも宿題に追い詰められている海外の大学生は、いわば、追い詰めてくれる人がいるということです。

それに対して、日本の学生は自主的に勉強しなければ、4年間何を学んだかもわからない、ということになりかねません。日本の大学でしっかり学ぶには、「誰に言われなくても自主的にやる」という社会人として欠かせない力が必要であり、人間的な成長をする必要があるのです。

自分で考え、決断し、行動することが欠かせません。すなわち、日本の大学でしっかり学習するということは、学術面はもちろん、自主的に学習をする力を身につけ、自律した人になることなのです。

「経験量」で海外の学生に差をつける

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日本の大学生ならではの生活スタイルにより、グローバルな舞台での活躍にも有利な「経験」を身につけることができます。というのも、大学の勉学だけでは時間持て余してしまう学生が多く、空き時間をアルバイトやサークル、資格勉強、ダブルスクール、インターンシップ、学生団体での活動などに注ぐ学生が多くいます。日本では典型的とされるこのような大学生の姿も、海外では日本ほど見られないのです。

「勉強で忙しい」「大学生は勉強するもの」という考え方が多くの国々では当たり前なため、日本のように課外活動が大学生生活のメインという考えが多くありません。また、勉強外の活動をするにしても、時間の確保がとても大変なのです。

だからこそ、このような“本物の”濃い体験をするということは日本の学生の特権なのです。アルバイト、資格、サークル活動は社会人として必要な能力を習得したり、就職活動に有利というだけでなく、海外の学生にないものを学生のうちに経験できるということでもあるのです。すなわち、グローバル化が進む中でも活用できる日本の学生ならではの能力が身につきます。

インプット量で追いつく

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しかし、「経験」をどんなに積んでもひとつ足りないものがあります。それが、基礎的な知識である「インプット」で、これを実社会での「経験」とリンクさせることで、はじめて新たな問題意識やアイディアが生まれます。

そこで、この「インプット」の量を見てみると、海外の大学生に比べ、日本の学生は量は圧倒的に足りないのです。ここでは、インプットの中でも特に重要な①勉強時間、②読書量、に注目します。

①    勉強時間・量

1日の勉強時間が8時間程度とされる欧米と比べて、日本は約4時間であり(朝日新聞調べ)、授業などを除いた1年生の学習時間は、日本の学生の半分以上が週5時間以下であることがわかっています。 このような環境の中で、8時間とは言わないでも、毎日2~3時間授業外で勉強するだけで、他の学生の2倍、3倍もの勉強量になります。勉強量を少し増やすことで、成績面だけではなく、学術的な知識も人一倍ついてきます。

また、必ずしも勉強時間を増やさなければいけないというわけでもありません。例えば、授業前に少し予習をしてみると、授業の質が上がります。授業の質は先生に左右されるものの、実際は受ける本人次第。予習をすると講義内容を理解しやすく、授業の満足度が上がりやすいのです。そして、勉強といっても、特別に何かを暗記するようなものではなく、授業内で興味を持った内容を図書館でパラパラ読んでみるというのでもいいのです。ただ授業を受けるだけでは、他の生徒と差をつけにくいです。

小さな工夫をすることが、「インプット」の量と質の向上につながります。大学の講義で得られる知識には価値があります。単位だけではなく、長期的な価値のあるものを身につけるチャンスなのです。

②    読書量

基礎的な知識の積み重ねに欠かせないもうひとつのこと。読書量です。はじめの世界地図はこの読書量を国別に色分けしたものです。

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この読書量こそが、日本の学生と世界の学生の知識量の最大の差を生んでいるものです。一週間当たりの活字媒体読書時間の世界平均が6.5時間なのに対し、日本は4.1時間です。(NOP world調べ) 1位のインドが10時間、タイ、中国、ロシア、スウェーデンなどがこれに続きます。日本はというと、最も少ない読書亮の紫のグループの中でも最後から2番目。

今回調査をした30か国中、日本は世界で2番目に読書量が少なく、平均で見ると、日本は読書貧困国なのです。これは特に学生にはとてももったいないことです。日本の大学の図書館はアジアでもトップクラスの蔵書数を誇るため、関心がある内容のものは必ず見つかります。本は知識の積み重ねだけではなく、実社会では経験できないようなことを疑似体験したり、歴史上の人の成功体験・失敗体験からヒントを得られます。

座学で学んだことは必ず生きます。大切なのは、授業で学んだ内容で少しでも興味を持ったことについて自主的に調べていくということです。

すばらしい環境をしっかり活用する

 受験から解き放たれて始まる大学生活は中学や高校にはないような自由が与えられています。この自由はとても気持ち良いけれど、危険でもあります。このような自由を提供してくれる日本の大学は社会人になるということ、さらにグローバルに活躍することに必要な力を得る機会を与えてくれる素敵な場所です。

ぜひ、有効に活用してみましょう。

*参考*

  • 朝日新聞デジタル
  • NOP World

(記事作成:何 遥   記事編集: 和田有紀子

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