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【明日から話せるホットなニュース】今さら聞けないSTAP細胞

記事作成:   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.04.21

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“存在する、しない?STAP細胞の実情”

近頃、大変話題になっている「STAP細胞」。多くの人が気になっているのは「そもそもSTAP細胞は存在するのか?」という点ではないでしょうか?結論を言うと、このような細胞が存在するかどうかということは現状では”わかりません”。

なぜ「わからない」のかというと、STAP細胞の存在を確かめるために必要な「再現実験」を行うには、この先一年程度かかるとされているためです。つまりSTAP細胞の存否が確認できるのは早くとも一年後ということになり、現状では判断することができません。再現実験に1年かかる細胞を200回作ったとする小保方さんの主張はいかに…?

“STAP論文は何が問題!?あなたはいくつ言える?”

STAP細胞の論文について、主に問題とされているのは次の3点です。

1点目は「実験画像の使い回し」問題。マウスの胎盤を写した2枚の画像が、異なる時期に異なる実験で撮影されたはずなのに似すぎていること。2点目は「実験画像の加工」問題。遺伝子を解析した画像に、加工した跡にも見える不自然な線が入っていました。最後の論点は、「文章のコピペ」問題です。実験手法について説明した文章(およそ20ページ丸々)が、2005年に専門誌に掲載された別の論文に書かれた文章とほぼ同一だったのです。

「ねつ造」・「改ざん」と言われている点に関して小保方さんは『悪意のない間違い』と述べていますが、実際のところはどうなのでしょうか。

そもそもSTAP細胞って何?iPS細胞よりも手間要らずな「夢の細胞」

ちまたで話題の「STAP細胞」、ではいったいどんな細胞か知っていますか?STAP細胞は理化学研究所に所属する小保方晴子氏が作ったとされる「万能細胞」で、正式名称は「刺激惹起性多能性獲得細胞」(しげきじゃっきせいたのうせいかくとくさいぼう)と言います。この細胞は小保方氏によるとiPS細胞のように「体のどの細胞にも変異できる」という特徴を持っていて、作成にかかる日数もiPS細胞の2~3週間に比べ、2~7日と短いのが特徴です。

論文発表後のねつ造・改ざん疑惑により事実を疑われているものの、本当に存在するとすれば、生命科学の常識を覆す、まさに「夢の細胞」なのです。

研究者の命?「実験ノート」って何?

今回のSTAP細胞の問題で、「実験ノート」なるものが注目されています。実験ノートとは一体何なのでしょうか?みなさんは知っていますか?

一般的なノートの場合、記録する目的は、あとから自分が読み返すことですが、実験ノートの場合、それに加えて「他人が実験の過程を確認できること」が重要な目的となります。つまり、実験の証拠として実験ノートが必要なんです。

今回のSTAP細胞の実験では、この実験ノートが3年間で2冊しか記録されておらず、証拠不十分として実験の信憑性が疑われています。しかし、近年では映像技術の普及により、「正確な実験映像があれば実験ノートを作る必要がない」との見方もあるので、一概に実験ノートの少なさを非難することはできません。

なぜ小保方さんだけ非難?理研のチェックミスは果たして

理化学研究所、通称「理研」は、日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、生物学、医科学などに及ぶ広い分野で研究を進めています。1917年大正6年に設立して以降、長岡半太郎・湯川秀樹・寺田寅彦など多くの優秀な科学者を輩出しています。

そのような中、今回の疑惑について理研理事長は「ベースはあくまでも個々の研究者の倫理観」「未熟な研究者がデータをずさんに、無責任に扱うことはあってはならない」と小保方氏を批判し、あくまで論文の責任は研究者自身にあるとして、理研のチェックミスの如何についてはノーコメントを貫いているようです。まだまだ迷走が続きそうなSTAP問題、あなたはどのように考えますか?

(記事作成:   記事編集: 和田有紀子

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