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【今話題の時事問題を読み解く!】「アナと雪の女王」成功の秘密とは

記事作成: 和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.04.27

アナと雪の女王

◆「アナと雪の女王」成功の秘密①~完璧なヒロインじゃないからヒットした?~◆

すでに興行収入1,000億を超えた「アナと雪の女王」。今週はそのヒットの裏側に迫ります。

美貌・性格ともに完璧なお姫様をヒロインとしたこれまでのディズニー映画に比べ、2人の王女エルザとアナはそれぞれに問題を抱えています。触れたものすべてを凍らせる力を持つエルザはもちろん、自分本位で短絡的に行動をしてしまうアナも決して完璧というわけではありません。

映画の中でも、クリストフ(アナを助ける男性)を「完璧じゃないが良い男だ」と表現していたり、「あの完璧な女の子は何処かへ行ってしまった(let it goの歌詞中)」と歌われていたりと、ディズニーが与えたいメッセージの一つとして「完璧じゃなくていい」が位置付けられており、「人間味があるからこそヒットしている」と言えそうだ。

◆「アナと雪の女王」成功の秘密②~ディズニーの本気!25か国吹き替え対応~◆

世界25か国で吹き替えがなされているアナと雪の女王。どの言語においても、口の動きと吹き替えが完璧にマッチングしているそうですよ。

訳詞家によると、英語をそのまま日本語に訳すと文字数が多くなって歌に入りきらないため、歌の大事なエッセンスを抜き出して歌詞に込めるようにしているそう。例えば、「レット・イット・ゴー」のサビでは、「LET IT GO, LET IT GO」という英語詞に対して、口の形がアップになる三つ目と六つ目の音の母音が『お』に限定されることを踏まえて「ありのままの」という訳詞にしているんです。

このような制約の中で、原語が伝えたいメッセージをどう伝えるかという試行錯誤の積み重ねがヒットにつながっているのかもしれませんね。

◆「アナと雪の女王」成功の秘密③~マーケティング命!女性の心理を徹底分析~◆

時代の流れを汲んで作品にメッセージを込めることで有名なディズニー。そんなディズニーはマーケティングに本当に力を入れているそうです。あのスティーブ・ジョブズも、インタビューか何かで「ディズニーとの打ち合わせは映画を作ることではなくマーケティングの話ばかりだった」と言っているくらいなんです。

今作は徹底的に女性のみをターゲットとしていて、女性も更に3種類のタイプに分けています。①元気で世間知らず ②コミュニケーションが苦手 ③コンプレックス持ち という3種類の女性をモデルとし、それぞれ①が元気っ子のアナ、②がおとなしいエルサ、③は二人の共通問題として描かれています。このような徹底的なターゲット分析とマーケティングがあの成功を売り出しているのです。

◆救世主「アナと雪の女王」経済効果は音楽業界にも?◆

3/12に発売されたサントラアルバムは当初190位でしたが、映画公開から一気にランクアップし9位に急浮上しました。その後も、5位→4位→3位→2位(4/21)と躍進!6週連続のトップ10入りは、『タイタニック』以来、15年10ヶ月ぶりとなるそうです。通常、CDが最も売れるタイミングは発売初週と言われていて、その後は徐々にランクダウンしていくのが通例です。さらに、CD売上げだけでなく、iTunesでも「サントラ部門」だけでなく「総合部門」でも1位になるなど、絶好調なのです。

通常、2~3万枚売れればヒットとして位置づけられるサントラで、延べ販売枚数は現在13万枚越えは驚異的といえるでしょう。人気アーティストのアルバムでも10万枚を超えることは簡単でない中、『アナと雪の女王』は、驚異的な数字と言えますね。

◆「アナと雪の女王」豆知識◆

デンマークの童話作家アンデルセンの「雪の女王」をモデルにしていると言われている「アナと雪の女王」。作品中の主な登場人物のうち、アナ、山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、ハンス王子の名前を並べると…
ハンス(Hans)+クリストフ(Kristoff)+アナ(Anna)+スヴェン(Sven)

ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen)
となるんです!!

映画の最中にディズニーの他のキャラクターを出演させている、ディズニーならではの茶目っけでもあり、アンデルセンに対する敬意の現れかもしれないですね。
ヒットの裏側には必ず理由があります。この映画からあなたは何を読み取りますか?

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(記事作成:和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子

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