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【今話題の時事問題を読み解く!】今さら聞けない日米関係

記事作成: 中野 綾香   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.04.27

自由の女神

◆砂糖の関税撤廃で年間1500億円の損失?砂糖農家壊滅予想のわけ

オバマ大統領の来日を機に大きく進展したTPP交渉。その交渉の中で日本が一番の懸念点としてきたもの、それは「聖域」に対する関税の撤廃の是非でした。特に砂糖の関税撤廃に関しては、農業組合等から大きな反発がありました。今回の合意では砂糖、コメ、麦を含む「聖域」の関税撤廃を回避できましたが、ではなぜ砂糖の関税はこの「聖域」に入っているのでしょうか。

現在国産の砂糖は1kgあたり約167円で販売されています。一方、輸入の砂糖の価格は1kgあたり52円で、価格差は約3倍です。またコメやその他の製品と異なり、砂糖の場合は国産と外国産で品質格差はありません。そのため関税が撤廃されれば、市場原理からすれば国産糖のすべてが外国産に置き換わって、国産甘味資源作物の取引はなされなくなってしまうでしょう。その結果として1500億円の生産減少が見込まれていて、砂糖農家からの反発が相次いでいるのです。

◆交渉での言葉は?安倍首相が話すのは英語?日本語?

オバマ大統領来日から早や一週間。様々な交渉が行なわれた模様ですが、交渉において言語の壁はどのようにして乗り越えるのでしょうか?
今回のような2国間協議であれば、隣に待機している通訳の方が他言語に訳す形を取りますが、数か国の会議では通訳は小部屋から訳し、各代表は手元にあるチャンネルで自分が聞きたい言語の通訳をヘッドホン越しに聞く形を取るんです。

またG8のような多国間協議の場合は、『国連方式』と呼ばれる方式を取り、複数の外国語を理解できる通訳者が母国語に通訳します。この様式はヨーロッパではよくみられるのですが、日本で行うことのできる人はあまりいないため、代わって『リレー方式』が採用されます。例えばイタリア語が話された場合、いったん通訳者が英語に訳し、その英語から日本語に訳す。日本語が話された場合は、いったん英語に訳し、そこからイタリア語に訳す。通訳が充実している現在、外交交渉においてはやはりみな母国語で話すようです。

◆国賓待遇のオバマ来日。「国賓待遇」って何がすごいの?

18年ぶりの国賓待遇。先週来日したオバマ大統領は国賓として日本側から熱いもてなしを受けました。通常は、国賓待遇を受けることになると、天皇が国賓に対して御料車(天皇専用の自動車)を提供し、迎賓館での歓迎式典、皇居・宮殿での会見、歓迎晩餐会、迎賓館でのお別れ訪問を行うこととなります。今回のオバマ大統領の場合は、スケジュールの関係もあり、迎賓館ではなくホテル・オークラに宿泊する等異例の国賓待遇となりましたが、「日米の絆は揺るぎない」というメッセージを示した形になります。

なお、宮中晩餐会ではフランス料理が振る舞われ、定番のデザートとして富士山をかたどったアイスクリームが提供されました。ちなみに一人の要人を国賓として迎えるためには2500万円前後の費用が必要となるらしいですよ。さすが国賓待遇ですね。

◆靖国の負い目~聖域妥協の裏には靖国参拝が関係?~

「二度と戦争の惨禍によって人々が苦しむことのない時代をつくるという決意をお伝えするため」という理由のもとで昨年12月26日、安倍首相は2006年の小泉政権以来となる現役首相による靖国参拝を行ないました。安倍首相は日中韓の対話を進めるという方針でしたが、中国・韓国からの批判は激しく、同盟国であるはずのアメリカからも「失望した」との前例のない遺憾の念を示されてしまいました。では、なぜアメリカがそのような反応を示したのでしょうか。

それは日米韓連携を重視するオバマ政権がアジア外交の「礎石」と位置づける日本が、逆に米国の「リスク」になってしまったからでしょう。その結果、先日行われたオバマ大統領とのTPP交渉では、日本側が聖域における妥協を迫られていました。今回は聖域中心品目の関税完全撤廃は避けられたが、過去の歴史問題は現在の政治はもちろん、経済にも影響するということを肝に銘じながら行動する必要がありそうですね。

◆オバマが絶賛。ミシュラン三ッ星「すきやばし次郎」の実力はいかに

東京・銀座の寿司店「すきやばし次郎」で23日夜、安倍首相とオバマ大統領の会食が行われました。国賓のオバマ大統領をもてなす絶品の寿司とは一体どのようなものなのでしょうか?

なんとメニューは基本的におまかせのみ。値段は3万円からで毎月1日に翌月の予約を電話で受け付けているそうです。これだけの高級店にも関わらず、少なくとも2か月間は予約でいっぱいらしく、オバマ絶賛の寿司を食べるためにはあと数か月の辛抱が必要そうです。

海外のセレブにも人気で、過去にケイティ・ペリー、アーノルド・シュワルツェネッガーなども訪れています。オバマ大統領は好物の寿司を14貫食べ、「人生の中で一番おいしいすしだった」と記者に対して話したそうです。

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(記事作成:中野 綾香   記事編集: 和田有紀子

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