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ハーバードの講義が無料で受けられる?!世界の教育を変えるMOOCとは

記事作成: 中野 綾香   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.05.05

◆ハーバード大学の講義が無料で?!世界の教育を変えるMOOCとは?

みなさんは「MOOC」という言葉を聞いたことはありますか?

MOOCとはMassive Open Online Coursesの略で、インターネットに接続できれば誰でも大学の講義が無料で受けられるというものです。MOOCには様々な種類があり、スタンフォード大学を筆頭に世界70大学が参加・360万人以上ものユーザー数を誇る”Coursera”や、ハーバード大学が非営利プロジェクトとして行う”edX”が代表例です。

ではどのような点でMOOCが画期的なのでしょうか。今までも講座をオンライン上で無料公開する大学等もありましたが、これは単に授業の概要を「見る」ことに留まっていました。しかし、MOOCの場合は講義を受けることはもちろんのこと、教師と受講者間でのディスカッションを通じて双方向的に学習が出来ます。更にレポート提出や小テストによる評価もあり、それを達成することで修了証書をも受け取れるのです。

講義内容もとても充実しているMOOC、是非活用してみたいですね!

MOOC①

◆発展途上国から未来のノーベル賞候補を!MOOCに秘められた人材発掘の可能性とは?!

無料で本格的な大学の授業が受けられるMOOC。高額な授業料を理由に大学進学を諦めていた若者や、貧しい国の若者たちにも学びの場を提供しています。MOOCのサービス開始によって学びたい意欲がある人は誰でも教育にアクセスできるようになり、MOOCの登場は「教育の民主化革命」とも呼ばれています。

東アジア北部に位置するモンゴルの首都ウランバートル。7歳から15歳までの義務教育が導入され、教育レベルの向上が図られていますが、まだ地方遊牧民にはその教育が十分に届いていません。モンゴルのGDPは日本の十分の一以下。決して裕福な生活とは言えない状況です。そんなモンゴルからMOOCの恩恵を受け、マサチューセッツ工科大学に合格した青年がいいます。彼の名前はバトゥーシグ。当時15歳だったバトゥーシグさんはマサチューセッツ工科大学配信の講座でトップクラスの成績を修め、その後同大学に入学しました。パキスタンでも同じように優秀な人材がMOOCを通じて世界に羽ばたいた例があるそうです。

学問に国境なし。そんな理想的な世界をMOOCは実現してくれるのかもしれませんね!

◆4/14から日本でも開講!ハーバードにも負けない日本語講義JMOOCの魅力とは…

「MOOCってやっぱり英語圏にしかないのかな……?」

そんなことはありません!日本にはJMOOCというサービスがあり、4月14日から日本語での講義の配信を開始しました。記念すべき最初の講義は「日本中世の自由と平等」について。講師は東京大学の本郷和人教授です。この講義の場合、各週に選択式の小テストが催され、最終課題として800字程度のレポート提出が課されます。60%以上の得点率を確保すれば修了。晴れて修了証書がもらえます。

この他にも慶應義塾大学の村井純教授によるインターネットに関する講義(5月19日開講)や早稲田大学の栗崎周平准教授による国際安全保障論の講義(6月16日開講)などがあり、今後科目数を増やしていく模様。

またJMOOCは「反転学習」という点に注目しています。これはMOOCを予備教材として使ってもらい、大学の講義等対面の授業でより高度な内容を提供するというものです。

JMOOCで講義を受けて自分の興味の幅を広げてみたいですね!

MOOC②

 

◆どんな講義があるの?世界の大学の講義を受けて単位認定!英語力向上も!

世界49カ国・277組織が参加しているMOOC。全体で約25,000科目が公開されており、その分野は政治経済・科学技術・教育から、芸術・メディア論・そしてアニメを含む社会文化論まで様々です。Courseraなど主に海外で展開しているMOOCは英語を主な言語として、フランス語・スペイン語・ドイツ語などで講義が公開されています。

したがって日本で勉強を進めている大学生にとっては最高の言語学習ツールともなります。海外の本格的かつ内容の濃い授業を受けながら英語力向上も図れるのです!そしてそこで得た知識を使って日本国内ではもちろんのこと、留学先で大学生たちと議論を重ねることだってできちゃいます。

では具体的にオススメは?5月5日から開講された “Analyzing Global Trends for Business and Society”という講座は、ペンシルベニア大学が開講しているMOOC授業で、世界市場・世界経済の将来についてわかりやすく解説してくれます。今からでもこの講義を受けることが出来るので、興味を持った方は今すぐMOOCに登録を!

◆MOOC活用でGoogle採用?!今後のMOOCの可能性とは…

大学のあり方を大きく変える可能性を秘めているMOOC。しかしこのMOOCは教育だけでなく就活へも大きな影響を与えるかもしれません。

MOOCの一種である「Udacity」では、受講生の成績を350社以上の企業に送っています。そして企業は優秀な受講生に声をかけ、採用となればUdacityに仲介料が入るというシステムを採用して利益を出しています。また、Udacity受講者であった約20人がすでにGoogle、ゴールドマンサックスなどの超大手企業に採用されたそうです!

MOOCを通じて楽しみながら学ぶことで、夢のまた夢であったGoogleにヘッドハンティングされるかも?!今後、オンライン試験による不正防止対策を徹底することで、就職・転職の際にも優位に使える「オンライン学位付与認定」の取得が達成されれば、MOOC受講によって将来への道が大きく開くことになりそうですね!

(記事作成:中野 綾香   記事編集: 和田有紀子

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