記事であなたの可能性が広がる ~学生のための記事・イベント配信サイト~

消費税増税で日本は良くなるか?大学生が知っておくべき日本の財政事情

記事作成:   記事編集: 和田有紀子 | Future |2014.05.05

Money in the form of many large bills

 ◆何のための増税か?大学生は知っておくべき日本の財政事情

「日本の財政は借金で破綻する。」

こんな予想をテレビやネットで聞いたことはないでしょうか?つまり、「国の所持金<国が使うお金」となっているというのです。本当に使うお金の方が多いのでしょうか?下のグラフを見てみましょう。
歳入 (出典:財務省)

歳出は、国が1年で何にお金を使ったか、歳入は、歳出で使うお金をどう集めたのかを示します。また、歳入は基本的に税金から集める(ことになっている)ものです。

「あれ、公債金が46%?てか税収も46%!?」

歳入を見てそこに気づいた方は事態の深刻さが分かるはず。なぜなら公債金とは借金だからです。つまり、国が使うお金の半分弱が借金なんです。
借金が半分てヤバくない?普通の人ならこう考えますよね。だから国は歳入を増やすために増税しました。消費税が8%になったのはこういう事情があったからなんですね。
借金で財政が破綻するかどうかはわかりません。経済学者の間ですら意見が分かれており、それだけ非常に難しい問題なのでしょう。

◆え、増税しても国の借金は無くならない!?消費増税の限界

46%の借金を減らすための打開策が消費増税。でも勘のいい人なら気づくはず。

「消費税を上げて何とかなる問題なの?」

歳入を最大限税収で補うための方法は大きく2つ。1つは歳出を減らすこと。もう1つは、税収を増やすことです。

まず、歳出は大幅に減らせるのか?グラフを見ても、社会保障費や地方交付税交付金など、大きな割合を占める項目は簡単に減らせそうにない。逆に高齢化により社会保障費は今後増加するということはみなさんおわかりですよね。

じゃあ税収は増やせるのでしょうか?消費量が仮に一定だとして、消費税10%時の歳入に占める消費税の割合は、単純に5%のときの消費税収を2倍にしてみても約23%。つまり消費増税によっても、借金は35%ほど残るのです。

未来への投資として借入をすることは間違いではないものの、日本の財政はあまりにも借金まみれすぎるので、国がつぶれないうちに少しでもその額を減らしたいものです。

◆「大学生にはつらい…」なぜ他の税じゃなくて消費税が対象に!?

こんな疑問が当然出てきます。

「税収を上げるなら何で消費税だけなの?」

税金には所得税や法人税など様々な税金がある。なのになぜ消費税だけなのでしょうか。政府が公表している理由は2つ。

  1. 今後社会保障費が増えると一層現役世代(≒労働者)の負担が増すが、性質上所得税や法人税を上げれば現役世代の負担が更に重くなるので、高齢者も負担できる消費税を上げるべきだという理由。
  2. 所得税や法人税に比べ消費税は不景気でも税収は減少せず、経済動向に左右されにくい安定した税だという理由です。(下のグラフ参考)

税収推移 (出典:財務省)

政府は明言していないものの、日本の消費税は海外と比べて低いことも理由にあるのでしょう。消費税はまだまだ上がるかもしれないですね。

◆”便乗値上げ”で大学生の財布のひもは3%以上きつくなる!?

こうして4月に消費税は8%に。コンビニでも105円の飲み物は108円になりました。一方でたまに表記上は値段が変わらない商品があります。例えば3月に1050円で4月になっても1050円の商品があるんです。でも「ラッキー!」と思ってはいけません。そこにはカラクリが…。

実は、3月の1050円は”税込”なのに対し、4月の1050円は”税抜き”なんです。3月の1050円は5%の消費税がかかっているため、定価は1000円。なので8%になった時には、1080円にならなきゃいけませんよね。

しかし、4月に1050円(税抜き)の商品は、更に8%の消費税がかかるため、1134円になります。つまり54円も上乗せされているんです。これが便乗値上げと呼ばれるもので、増税に便乗して定価も上げているのです。

皆さんも買い物のときは損しないよう注意しましょう。お金が3%以上減っているかもしれませんよ??

◆あなたが経営者ならどうする?増税で分かれた牛丼店の価格戦略

増税で様々な商品が上がる中で、まさかの値下げに踏み切った店があります!大手牛丼チェーン店の「すき屋」です。

ちなみに、増税前と増税後の3社の価格はこのように変わっています。

  1. すき屋:280円→270円
  2. 吉野屋:280円→300円
  3.  松屋:280円→290円

でもよく考えると、値下げをすると商品(牛丼)1個あたりの利益は減りますよね。しかも円安の影響で牛肉の輸入価格も高いはずなのに…。外食チェーンがこぞって値上げをする中で値下げに踏み切り、価格により一層差をつけることで客を呼び込むという戦略のようです。逆に吉野屋などは、値上げした分で白ワインやタマネギの量を増やすなど、味の向上に努めるそう。

増税により分かれた3社の価格戦略の行方が気になりますね!果たして値上げ・値下げは吉と出るか、凶と出るか!

(記事作成:   記事編集: 和田有紀子

「いいね!」で、最近の情報をチェック!