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学生時代に何をしたいかわからない学生へ~学生団体の最前線で活躍するトップ学生に訊く、学生団体の醍醐味とは~

学生団体の精鋭たちから学びを得よう

記事作成: 和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子 | Innovation |2014.05.22

新学期が始まって約2ヵ月が経ちましたが、興味のあるサークルや入りたいと思う団体は見つかったでしょうか。この記事は、まだ何をやりたいか決まっていなかったり、夏休みに向けて何か新しいことをしたいと思っている学生の方にぜひ読んでもらいたい記事です。

今回は3つの有名な学生団体の方にお聞きした、学生団体で活動することの醍醐味をまとめてみました。現役学生でありながら、精力的に活動をされている方々の声を聞くことで、学生団体とはどんなものなのか、学生団体で活動する意義とは何かを理解して、みなさんの学生生活の選択肢を増やしてもらえれば幸いです。

学生団体幹部

喜多恒介/藤野建一郎/若狭僚介(きたこうすけ/ふじのけんいちろう/わかさりょうすけ)


  1. 喜多恒介:一般社団法人全国学生連携機構(JASCA)理事・新規事業局局長。東京大学4年

  2. 藤野建一郎: ハーバード・アジア国際関係プロジェクト 2014 東京会議実行委員会(HPAIR)マーケティング・ディレクター。慶應義塾大学経済学部3年

  3. 若狭僚介:TABLE FOR TWO(TFT)2014年関東支部新入年生向け企画統括代表・TFT青学支部 相模原キャンパス代表。青山学院大学社会情報学部3年


 

GLOBAL INNOVATION navi 編集長

和田有紀子(わだ ゆきこ)

当サイトの編集長を務める傍ら、自身も複数の媒体にて記事執筆を手掛ける。その他様々な活動を行っている東京大学の3年生。

 

学生団体2

和田「本日は、学生時代に何をしたいのか明確に見えていない学生へ向けて、精力的に活動されているみなさんからお話を伺いたいと思っています。それでは早速ですが、みなさんの活動を具体的に教えてください」

喜多「全国の学生の課題を、学生自ら解決していくような仕組みづくり目指しています。官公庁、大学、大企業、NPO、学生団体など様々な関係者を繋げ、大規模なプロジェクトを行い、その過程で、想いと実行力を持った学生が生まれる場づくりを行っています。具体的には全国の学生団体と共同でイベントを開催したり、文部科学省の1000億円規模の留学促進事業に関わったり、大手企業と就活を改善するなど、様々なプロジェクトが同時に進行しています」

藤野「HPAIRとは、ハーバード大学の学生が毎年2月と8月に開催している学生会議のことです。今年は、ハーバードの運営委員会と日本の学生有志が一年間の契約を結び、8月の会議を東京で共同開催します。当会議は、ハーバードが開催するものとしてはアジア最大の行事であり、Ivy Leagueなど世界中の一流大学から学生600名が集結し、アジアの将来について幅広い議論を展開するものです」

「運営の方法としては、それぞれ①会議の企画を考え、登壇者を招待する部門 ②運営資金を調達する部門 ③当日のロジスティックスを考える部門 ④広報をする部門 ⑤参加者との連絡やビザ取得を行う部門 ⑥ロゴなどのデザインを考える部門 の6つのチームに分かれて動いています」

若狭「TFTとは、開発途上国の飢餓と先進国の肥満や生活習慣病の解消に同時に取り組む、日本発の社会貢献運動です。対象となるヘルシーな定食や食品をご購入いただくと、1食につき20円の寄付金が、TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食になります。20円というのは、開発途上国の給食1食分の金額です。つまり、先進国で1食とるごとに開発途上国に1食が贈られるという仕組みです」

「私たちTFT University Association(TFT-UA)は、そんなTABLE FOR TWOの理念に賛同し、様々な大学からTFTの活動を広めたいと集まった学生団体です。全国約120大学、1,000名以上が所属し、学食へのTFTシステムの導入だけではなく、様々な社会貢献イベントを開催しております」 

和田「なるほど、一口に活動と言っても実際には多岐に渡るのですね。では、みなさんが学生団体で活動されていてよかったなと感じるのはどういった点においてでしょうか」

藤野「運営委員会には志や能力の高い人が非常に多いため、毎日非常に多くのことを学べます。またHPAIR では、ハーバード大学生と実際の仕事をするため、「世界一」を間近で感じることが出来ますし、日本の大学はレベルが低いという通念がありますが、このような世界一の環境であっても意外と日本の学生も負けていないということがわかり、自身になります」

若狭「大きく分けて3つあるのですが、最も大きなポイントは「繋がりと憧れ」が生まれる環境であるということです。北は北海道大学から、南は沖縄の名桜大学まで、全国に約1,000人のメンバーが所属しており、普段は北海道・関東・東海・関西・中四国・九州支部に分かれてそれぞれで活動をしておりますが、それでも支部ごとの毎回のMTGでは約100人近いメンバーが参加することがあります。そこでは同じ志を持った仲間はもちろん、TFTに関連する分野(国際・食・栄養・ソーシャルビジネス)など、普段関わることが出来ない仲間と楽しく活動について考える場があります。全国単位でも合宿やイベントを開催するなど、メンバーの仲は非常に良く、活動以外でも地域を越えて遊びに行ったりしています」

「その他の2点としては、活動自体が途上国だけを『支援』するものではなく、先進国のメタボも同時に解決することができるというwin-winな活動に携われるということ、そして普段から企業と様々にコラボできることに楽しさを感じています」

喜多「実際に社会を動かす現場に直面し、その中で困難を体験しつつもひとつの大きな役割を担うという経験ができるときだと思います。省庁や大企業のプロジェクトのミーティングに参加し、実際に社会を動かすということがどれほど難しいかを知り、しかしそのなかで自分たちの意見を伝えその意見が反映されるということは、なかなか得難い経験だと思います。またその過程で大臣の方や大企業の社長の方などとお話ができるのは、非常に大きな学びとなります」

学生団体3

和田「少し聞いているだけでも壮大な活動のようでびっくりしてしまいますが、では一方で活動している中で残念だなと感じる瞬間はありますか」

若狭「支援している先が見えにくいということですね。やはり学生生活中に実際にアフリカなどの支援地へ行くことは金銭的にも時間的にも困難なため、自分たちの届けた学校給食がどうなっているのか、子どもたちは美味しく食べているのかなど、直接目で見ることができないのは残念です。その対策として、マンスリーニュースや報告書を作成・公開したり、アフリカにフィールドワークに行かれた方をお呼びしての勉強会などは定期的に開催しておりますが、今後新しい情報の共有手段などは模索していきたいところですね」

喜多「自分の志がそのままJASCAにあるので、あまり思ったことはありません。ただ、僕らは企業と同じ法人格を持っているものの、社会人のように全員が時間を100%この活動に使えるわけでは無いので、どうしても企業に比べてスピード感が落ちてしまいます。だからと言って焦らず、学生ならではの強みを生かして一歩一歩、社会を変えるための基盤を整えていきたいですね」

藤野「この会議が始まって23年という歴史のせいか、組織体制が若干保守的なのかなと感じることがありますので、定期的に既存の枠組みを再考し、変化を加えることも重要であると考えています」

和田「それでは最後に、学生、特に新入生のみなさんへ一言お願いします」

若狭「自分が本当にやりたいことを見つけるということは、実はとっても難しいことです。自分も大学に入って2年近く経ちましたが、自分が本当にやりたいことは何なのか、常に考え続けることを意識しています。ただ、それが分からなくても興味関心が強い分野はきっとあると思います。自分は何が好きなのか。将来どんなことをしたら楽しく暮らしていけそうなのか。焦る必要はありません、少し”具体的に”考えてみてください」

喜多「本当にやりたいことを見つけたいときは、シンプルに『対話』と『挑戦』を繰り返してみてください。インターンや学生団体や何かに思いっきり挑戦して、その振り返りでよき先輩や社会の方とじっくりと対話し、価値観を言語化し、軌道を修正してまた挑戦する……その繰り返しで自分のやりたいことが見つかってくるのではないかと思っています」

藤野「いま日本には、世界に行っても充分通用するレベルの学生団体が実に多く存在します。新入生のみなさんには、是非いろいろな団体を見て頂いて、問題意識に共感できるものには思い切って飛び込んでいただきたいです。そういった団体に身を置き、刺激に満ち溢れた学生生活を送ってください」

和田「みなさんお忙しい中本当にありがとうございました」

学生団体4

いかがでしたでしょうか。

学生団体で活動することについて、多少なりともイメージを持っていただけましたでしょうか。大変なこともたくさんあるかと思いますが、それだけ得られるものも大きいはずです。色々なことを見て・経験をして、これからの学生生活をぜひ充実したものにしてくださいね。今回ご協力いただきました3団体にご興味を持った方は、以下のアドレスから、より詳しい情報を検索することができます。

(記事作成:和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子

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