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海外の大学生に差をつけられるのは当然?日本と海外の期末試験の違いとは

記事作成: 和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.06.11

ひしひしと夏期の期末試験が忍び寄ってきている時期ですが、海外の大学では期末試験はどのように行われているのかご存知ですか。

今回は、期末試験に見るその国のお国柄や学生生活をのぞいてみたいと思います。

◆期末だけじゃない!?毎日が戦い、アメリカの大学生活

期末試験3

アメリカの大学というと、「入るのは簡単だけど、出るのは難しい」と言われるように、日本と正反対のようなイメージを一般に持たれているかと思います。そしてその期待を裏切ることなく、まさにその通りなのです。

学期ごとに中間試験(Mid Term Exam)と期末試験(Final Exam)が実施され、記述式テストの他、語学クラスならスピーチやインタビューのテストを行うクラスもあります。この中間テストや期末テストの割合が、大体50~60%くらい。残りの40~50%は、授業中に行われる小テスト(5~15%)だったり、論文(15~25%)や課題(10~15%)だったりするのはもちろん、発言や授業中の態度(10~15%)、出席点(5~10%)などもすべて含まれます。

日本でもこういった授業はあることにはありますが、アメリカではほとんどすべてがこういった授業形式。しかもほとんどの大学では、成績は「A/B/C/D/F」のGradeにさらに「+/-」をつけて12段階に細分化され、DやFでは単位が取得できず再履修の必要があります(つまり不可)。GradeはGrade Pointと呼ばれる数値に換算され、全科目の成績評価平均値GPA(Grade Point Average)が就活などで非常に重視されるため、テスト期間でないときも気を休めることができません。

ただ一方で、アメリカの大学では単位制を採用しているので、必要な単位数を取得すれば早く卒業することも可能ですので、勉学に励む人にとっては嬉しい制度かもしれませんね。

◆テスト前は図書館が自宅に!?日本と似ている中国のテスト事情

同じアジア圏の国ですが、中国は日本と異なり9月が新学期。テスト時期が6月末と1月末という風に、一年で一番暑い時期・寒い時期に重なる中国では、テスト前になると24時間開放のエアコン付き教室が学生の間でとても人気となります。こういった空き教室はもちろん、普段は空いている図書館も人でいっぱいになり、席取り合戦が繰り広げられるほど(なんたって、人口が違う…)最近ではパソコンに資料を保存している学生も多いため、床がパソコンの電源コードでいっぱいになってしまうよう。人によっては、枕やタオル、食事やゲームなどを持ち込み、完全に生活の拠点を移して臨戦態勢で臨む人もいるとか。

テスト対策はやはり万国共通なのかもしれないですが、先輩に聞いたり、先生から情報を聞きだしたり、普段真面目に授業に出ている人に、テストで出る箇所と出ない箇所を聞いてみたり…普段から真面目に授業を受け、いつも高い点数を取る彼らは「学覇」や「大神」などと呼ばれる一方、「裸考」(素っ裸の試験、つまりぶっつけ本番)で挑む人ももちろんいる。こうして見ると、なんともまあ、日本とそっくりですね!

◆「学年末試験」一発勝負!世界で最も難しい?イギリスの期末試験

期末試験4

どこの国でも、期末試験というと、それぞれの学期末、すなわち年に2~3回程度行うのが一般的であるが、イギリスの期末テストと言えば、「学年末」試験のみの一発勝負。とはいっても、学期ごとにエッセイなどが出されることが多く、それがそれぞれ15%、合わせて30%ほどを占めるので、実質的には期末試験の比率は70%。アメリカとは異なり、授業の出席やディスカッションの参加度はいっさい加味しない。もちろん、大量のリーディングや「ディスカッションに参加しなさい」という要求があるが、それは、本人の意思に任せたまま。なんともまあ、自由が重視されるイギリスらしいことですね。

試験の内容としては、1時間で1本、合計2~3本のエッセイを2~3時間で書く形式。それももちろん知識を書くだけでなく、複数の視点からの批判や自分の意見、論理的な構成が要求されており、簡単ではありません。

「論ぜよ。」

というのがミソで、常に、答えが無い問題をぶつけてくる。はっきり決まっているわけではないそうだが、どうも1時間でA4用紙4~5枚に相当するよう。イギリスの学生が言うには、「問題は頭じゃない。手だ」とのこと。

万年筆でテストを受ける?インドの厳格なテスト事情とは

インドと言えば、世界の理工系大学の中でナンバー・ワンとも言われるインド工科大学(IIT)。

IIT入試科目の数学・理科(物理・化学)は、アメリカの大学入試SATよりもはるかに難易度が上で、数学は線形代数までが出題範囲。年間20万人が受験して、合格率はなんと1%台。入試には、一科目2時間あたりの口述試験も課されます。

入学してからも、苛酷さは半端ではなく、一学期14週のうち3回の大試験があり(一回目に3週間半がかり、2回目に4週間がかり、そして期末試験)、いつも学生たちは試験競争にさらされています。また、学部卒業には180単位取得しなくてはなりません。

そんなインドの期末試験(terminal test)では、カンニングや不正が多いので、日本では考えられないくらいに厳重な環境で行われます。例えば、1クラスを半分に分け、監督官が3人ほどつく教室にてテストが行われたり、後からの書き直しの不正防止のために、鉛筆ではなく万年筆で書く必要があるらしい…

◆さすが!イギリス式に則っているホグワーツの学年末テスト

期末試験5

言わずとも知れたハリポタに登場する「ホグワーツ魔法魔術学校」では期末テストはどのようになっているのでしょうか。

さすがイギリスの学校というだけあって、ホグワーツは上に示したようなイギリスの大学と同じように、基本的に学年末テスト一発勝負です。作中でもレポートや宿題などは出てきていたので、それらも加味されるのかもしれませんが…

1~4年生と6年生の学年末テストは、各教科の教師が作成し、普段授業が行われている教室で試験を受けます。一方で5年生と7年生は、いわゆる国家試験ともいえるような外部のテストを学年末試験として学校で受けることになっています。5年生はO.W.L(Ordinary Wizarding Levels Test/通称フクロウテスト)二週間にわたり行われ、この成績によって将来の職業の選択肢の幅が決まるのでみな必死です。7年生はN.E.W.Y(Nastily Exhausting Wizarding Tests/通称イモリテスト)と呼ばれる「めちゃくちゃ疲れる魔法テスト」を受ける必要があります。

ちなみに、ホグワーツの期末の筆記試験では試験用にカンニング防止の魔法がかけられた特別な羽根ペンが配られるので、カンニング対策はばっちりです。

 

と、世界4か国の異なる期末試験の実情を見てきましたが、いかがでしたでしょうか。それぞれのお国柄がテストにも反映されていて面白いですよね。

それでは7月のテストに向けて、頑張りましょう!

(記事作成:和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子

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