記事であなたの可能性が広がる ~学生のための記事・イベント配信サイト~

世界を知ろう!家の違いから見る各国の文化とは?

記事作成: 三浦 健   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.07.24

日本人の持ち家に対する考え方としては“日当たりがよく、風通しの良い家”という理想があるかもしれません。また都心にせよ郊外にせよ、引っ越しの際には古い建物にするよりは家を建てたりマンションに住むことを多くの人が考えると思いますが、世界の人々は家に対してどのような考えを持っているのでしょうか?今回は、「家から見る世界の文化」をご紹介します。

 古き良き街並み保全は生活の一部?欧州のお家事情

欧州では伝統的な景観を保った家が多くあり、古くなった家屋を改修して伝統的な家屋を再利用したり、派手な広告は控える動きも少なくありません。プライバシーに配慮して、1階がお店で、2階から住宅という造りが多く、お店が住宅に融け込んでいること自体が広告となっているようです。また、フランスパリの下町などは家の高さまでも同じにしており、周囲の家を含めた景観という面でも気を付けているようです。

名称未設定

伝統を重んじ、今に伝えていきたいと考えている欧米の人々らしさが家のあり方にも現れているのですね。とはいえもちろん、周囲に融け込まない一戸建てや近代的アパートと古い街並みとが混在しているところも多くあります。

欧州の中でもドイツでは、自分の手で家を装飾する考えを多くの人が持っています。
日本でも最近は「DIY(Do It Yourself)」と言われる日曜大工に凝っている奥様方も多いですが、ドイツでは年齢や経済階級に関係なく、多くの人が自分の手で壁を好きな色に塗ったり貼り換えをしたりして、自分好みの家を造るようです。

また、ドイツには世界遺産に登録された集合住宅があり長いものでは100年間も使われ続けているというから驚きです。

1280px-UNESCOLegien2

欧州でさらにユニークな家としては、オランダのボートハウスがあります。
文字通りボートの上に家を建てており、穏やかな運河が国土を流れるオランダならではの家の形だといえます。土地の値段が高いために始まった動き出そうですが、最近ではものめずらしさから興味を持った外国人観光客も多いことから、ボートホテルもあるそう。一度は泊まってみたいものですね。

20010505-162435

人生で5軒のマイ・ホーム?アメリカのお家事情

アメリカの中流階級の人々の中には、人生の内で家を4~5軒建てる人もいるよう。日本のマイホームといえば、2~3階建ての家を想像しますが、アメリカのいわゆるマイホームは、広い敷地にガレージ・庭付きの一階建てが主流です。広大な国土を持つアメリカでは、お隣さんが数キロ先ということも珍しくありません。なので、アメリカで住むには車が必須!とはいっても、ニューヨークやボストンなどの市街地ではもちろんアパートなどがそここことひしめきあっています。イノベーターの聖地と呼ばれるシリコンバレーでも最近は、人々が集まり過ぎたために不動産価格がうなぎ登りの状態で、古くからそこに住んでいる住人が退居せざるを得ない状況になっているそうです。そんなシリコンバレーでは、平均的なアパートの家賃が30万円もするというから驚きです。

貧富の格差が家にも如実に!ブラジルのお家事情

ところ変わってブラジルでは、貧富の違いにより住む場所もかなり異なっており、裕福な人はセキュリティーのため、地区全体が塀で囲まれた地域に家を建てています。貧しい人々は自分でレンガ造りの家に住んでいるのですが、施工に何年もかかる時もあるようで、ある程度住める状態になると途中で中断してしまう人もいるため、外から見たときに何とも中途半端な家々が集まっているように見えます。
また、BRICSの一つであるブラジルでは建設ラッシュが起こっており、高級マンションや高級住宅が次々と建っていっている一方で、貧しい人々の生活が改善されないなどの問題も起こっています。
3d5652e5-s
(ファベーラ。貧しい人々が住む地域)

実は家の中土足厳禁!ロシアのお家事情

ロシアでは1991年まで社会主義国であったため、住宅所有に制限がありました。貧しい人々はリフォームしたり新しく家を買う余裕がないため、今でもソ連時代から支給された家に住む人が多くいます。
都市の住宅ではソ連時代からのクヴァルチーラという中高層住宅に多くの人が住んでおり、郊外では裕福な人は戸建ての住宅に住む一方で、貧しい人々は交通の便が悪い場所に住まざるを得ず、結果的に古い戸建て住宅の集まりである“バラック”という地域の改修は進んでいません。
そして、ロシアの住宅で意外なのが、日本と同じで家の中では靴を脱ぐこと。欧米の国々のように家の中にそのまま靴で入るのかと思いきや、ロシアでは床暖房で足を温めるためにも靴を脱ぐ文化となっており、また寒さ対策として、(そして雪に埋もれないように)床下は1メートル以上になっていることも多々あります。

自分の足で行ってみよう!

ここまでいくつかの国々のお家事情について紹介してきましたが、各国の経済状況や地理により違った形の住宅風景を見ることができたのではないでしょうか?
とは言っても、百聞は一見にしかず、という言葉もあるように、実際に自分で言って見て来るのがなによりでしょう。
夏休みに海外に行く予定のある方は、有名な観光名所だけでなく、こういった人々の生活も垣間見てくださいね。

(記事作成:三浦 健   記事編集: 和田有紀子

「いいね!」で、最近の情報をチェック!