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『入りやすくて出にくい』はウソ?アメリカの大学生の日常とは

記事作成: 和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.09.01

筆者がアトランタ滞在中に訪問したジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology 通称:GT)を訪問した際に見聞きしたことをレポートの形でお届けします。GTはアメリカでも屈指の名門校で、南部のMITとも呼ばれることもあります。工科大学というだけあって、やはり工学部の評価が高いのは確かですが、その他にも経営学部や教養学部なども擁する大きな大学です。そんなGTのキャンパス、アメリカの大学事情についての記事をお楽しみください。

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(キャンパス中央を俯瞰。芝はいつもきれいに刈られています)

まるで一つの街のよう、広すぎるキャンパス

ジョージア工科大学は、南部で一番の州立の工科大学ですが、その敷地はとにかく広い!講義が行われる建物はもちろん、アメフトの競技場、野球場、バスケットアリーナ、テニスコート、ジム施設など運動施設も充実しています。学内はwi-fiが充実しており、図書館や学生が自由時間にくつろいで勉強できる建物が完備されているなど、学習に適した環境となっています。また、キャンパス内は非常に緑が多く、リスなどの動物をそこここに見つける素敵なキャンパスです。そんな広いキャンパスでは移動するのも一苦労なので、Georgia Trolleyと呼ばれる周回バスが頻繁に敷地内を走って学生の足となっています。

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(キャンパス内を走るトローリー。いくつかのルートがあります)

「入るのは簡単、出るのは難しい」神話はウソ?入るのもずっと厳しいアメリカの入学制度

日本ではよくアメリカの大学を表す言葉として、「入るのは簡単だが、出るのは難しい」という言葉をよく聞きます。しかし実際のところは全くそんなことはなく、良い大学に入るためには、高校生のときから努力を惜しまず勉強をし続ける必要があります。日本でよい大学に入るには、よい高校に行って、高2の後半~高3の頭あたりにかけてアクセルを踏み出す人が多いですが、アメリカでは高1~高4(アメリカの高校は4年生です)のすべての時期の成績が評価対象になるため、片時も気を抜くことは許されません。またアメリカでは高校時から選択式の授業を選択するのですが、バランスを重視するこの国では、理系・文系といった分類はなく、どの科目も平均的に取得する必要があります。どの授業で難しい授業をとったかなども評価対象なのです。

また、そうした高校での評定の他に、学業の他にどういった活動をしてきたかということと、大学進学適性試験(通称SAT、全米の統一テスト)が総合的に考慮され、合否が決定されます。日本では毎年〇〇高校から何人合格した、というようにある程度高校と大学のレベルが相関していますが、アメリカでは例えトップ校でよい成績を修めていたからといってよい大学に入れるとは限りません。大学側はここでもバランスを重視するため、1つの高校から一気にたくさんの学生を採ろうとはしないからです。

活発に質問が飛び交う活気ある授業

 筆者はGTの授業をいくつか見学させてもらいましたが、日本と同じで講義形式の授業が多いようです。ただその中でもわからないことがあるとその場ですぐに手を挙げ質問をする学生の姿が目立っていました。授業の長さはそれぞれの授業でまちまちで、短いもので1時間、長いもので3時間など授業によって違いが見られます。また、すべての授業で毎日平均して3~4時間の宿題が課されるので、学生は空き時間には図書館や自習施設に行き膨大な宿題をこなします。

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(キャンパス内のアメフト場にて。開始前のマーチング)

クラブ活動も盛んなアメリカの大学

これだけ勉強しなければいけないのであれば、他の活動をする時間などないのだろう…と思いきや、クラブ活動などの課外活動にも力を入れるのがアメリカ。特にスポーツ系のクラブは練習も本格的できついのですが、陽射しの強い15時ごろから盛んに行われています。ボランティアのような活動や、イベントを主催する団体など、日本のように様々なクラブ活動が存在し、各々好きな活動を行っています。筆者が訪問した時はちょうど新学期で、クラブ勧誘の列ができていました。

インターンについては日本と少し形式が異なり、インターンを行う際には学生は学校には行かずほとんど正社員と同じ扱いで週5で勤務をします。こうしたインターンは学校が斡旋しており、インターン期間中(3か月~6か月くらい)は学校にインターンに行っていることを申請し、その間は完全にインターンに集中をします。その後その企業から内定をもらい就職というパターンが多いため、アメリカでは日本のような一斉に始まる就職活動のようなものはありません。それぞれ自分の好きなときに、自分の好きな方法で将来の職業を決めるのです。

 

日本にいて聞くアメリカの大学生の日常とはだいぶ違ったのではないでしょうか。もちろん日本でもそうであるように、大学ごとに違いはあるものの、少しでもリアルな海外の大学生の日常を知ってもらえたなら幸いです。今度はぜひ自分自身の目で見てみては?

Special thanks : 山岡颯馬(ジョージア工科大学工学部電気工学科3年)

(記事作成:和田 有紀子   記事編集: 和田有紀子

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