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もはや人はお店でモノを買わなくなる!?後編「リアルとネットの壁を消失させるEC」

記事作成: 吉田 圭佑   記事編集: 和田有紀子 | Future |2014.09.17

2013年度のスーパーマーケット市場が約13兆円、コンビニ市場が約9.5兆円なのに対し、約16兆円もの巨大な市場をもつECは、確実に私たちの生活に大きな変化をもたらしています。私たちはわざわざお店に足を運ぶことなく、家電から生活雑貨まであらゆるものを手に入れることができます。もしかすると、街中からお店が完全になくなってしまう、そんなことがありえるのかもしれません。前編では、EC市場がいったいどんなものであるのかについて見てきました。後編では、そんなEC市場の拡大が我々に与える影響について見ていきたいと思います。

お店で実物を見て、ネットでモノを買う?

実店舗での小売りを行っている人たちを非常に困らせている消費者の行動があります。それは、お店で買いたいものの実物を見て購入せずに帰宅し、ネット経由でその商品を手に入れるというものです。ネットの方が安く済むというだけでなく、ネット経由で買った商品は家まで届けてもらえるため、とても手軽であるというメリットがあります。こうした消費者の動きを受けて、実店舗とネットを上手に組み合わせるような工夫が活性化しています。たとえば、実店舗のスペースを縮小して代表的な商材のみを展示し、顧客のニーズに対応できない商品はネットの店舗での購入を勧めるといった方法です。これまでのように、ネットでクーポンをダウンロードさせて実店舗への来店を促すやり方ではなく、実店舗を媒介としてネットでの購入を促すやり方が登場していることは大きな変化であるといえます。

コンビニがEC市場に割り込み?

EC市場が拡大するということは個人向けの荷物の配送が増えるということであり、それはすなわち物流量が一気に増大することを示しています。いまや物流大手のシステムはパンク寸前の状態にあるとも言われ、配送にかかる費用の高騰がECの課題となっています。実店舗を持たない業者が配送料の高騰に苦しむ中で、「一人勝ち」を収めるかもしれないのがコンビニです。というのも、コンビニは独自の流通網を有しているのに加え、郵便局に次ぐ拠点を全国に有しているためです。郵便局の数はおよそ2万4千局で、それに対しセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3つを合わせた店舗数はおよそ3万7千店舗にも及びます。もしかすると、ゆくゆくはコンビニに商品を買いに行くのではなく、受け取るためだけに行くことが増えるかもしれませんね。

ECは海を飛び越えて

ECの強みはいつでもどこでも商品の購入が可能な点です。それは国内だけにとどまらず、海外の商品をもネット経由で購入できることを意味します。ECの事業者側からすれば、日本に拠点を持ちながらグローバルな市場を抱えることができるのです。ある調査によると、日本からアメリカ、中国へのEC市場の展開をするだけで約1兆円もの規模になるとされています。いずれは、現地で海外旅行のお土産を買うのではなく、現地では見るだけにとどめ、日本で注文して届けてもらうことが主流になるかもしれませんね。

(記事作成:吉田 圭佑   記事編集: 和田有紀子

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