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お城のような大学?~こんなにも違う、フランスの学生生活~

記事作成: 何 遥   記事編集: 和田有紀子 | Global |2014.11.17

フランスは日本と違い、6から16歳までが義務教育。16歳からは学生それぞれが将来の目標に沿った教育が受けられる後期中等教育にあたるリセ(lycée 3年間)に進む。
このリセには1.卒業後は大学進学を目指す普通教育課程、2.工業学校、3.職業高校の3つの部類があり、今回インタビューしたValentinは3つ目の職業学校で学んでいる。

職業高校は2~3年制で、主に就職希望者を対象に、職業資格の取得を目的とする教育が行われる場所。2年制の課程修了時に受ける国家試験に合格すれば、「職業適格証(CAP)」、「職業教育免状(BEP)」を取得できる。CAPかBEPかは職業によって異なるが、料理や工芸品など、職人業に関するものはCAPが多く、経理や秘書などの事務職はBEPが多い。職業バカロレアを取得した者は、更に進学するとも可能。高級チョコレート職人のジャンポール=エヴァンや、イヴ=チュリエスはCAP保持者であり、両者とも国家最優秀職人章(MOF)を受章し、世界的に活躍している。
(参考:http://www.newsdigest.fr/newsfr/features/4786-education-system-in-france.html

名前:Valentin Gaucher
学校:lycée hotelier de montargis
専門:料理、接客学

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 どのような学校?

Valentin: 僕の通っているのは接客と料理を専門に勉強する場所で、フランスのみならず、ヨーロッパでも非常に名の知れた学校。特にミシュランで星を獲得しているようなレストランで求められる接客、料理、ビジネスの仕方を学んでいる。
この学校は本当にスペシャル、建物は正にお城!

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入学するのは結構難しくて、授業もハードだけど、学校の大家族のような雰囲気で勉強できるのは本当に幸せ。卒業後はイギリスか日本へ留学し、接客の仕方に関してさらに腕を磨きたいと思っている。

―クラスのスケジュールを教えてください。
Valetin: 基本的にはキッチン(料理全般)を4時間、接客・サービスを4時間、1日合計8時間の授業を受けている。その他の選択科目には、英語、フランス語、外国語(僕はドイツ語をとっている)、マネジメント、数学、テクニカルライティング、各種スポーツなど。

―1日のスケジュールを教えてください
Valentin:授業のある平日はだいたいこんな感じかな。

AM: 6:30 起床
AM: 10:00 授業
AM: 12:10 ランチ
PM: 13:15 授業
PM: 17:45 一日の授業が終了
PM; 18:30 帰宅
PM: 18:30 勉強
PM: 19:30 夕食
PM: 20:00 自由時間
PM: 22:30 就寝

―週末の過ごし方を教えてください
Valentin:
土曜日:午前中は合気道、
午後は友達にあったりかな。
日曜日: 午前は家の手伝い(家事など)
午後はレストランでバイト

―1日の勉強時間、授業のスタイルなど
Valentin: 人によって違うと思うけれど、僕の場合は1時間くらいかな。でもよく大きいプロジェクトがあるから、計画的に進めるように心がけている。

―この学校を選んだ理由
Valentin: 一流のホテルレストランで働くという将来の夢に近づけるから。目標に直結したレベルの高いトレーニングを受けることができる学校はここしかないと思ったのと、あと家に近いというのも重要なポイント

フランスの学校はどんな感じ?

Valentin: ほとんどが公立の学校で 、共通点としては、基本的には制服はなくて、(僕の通う学校は結構かっこいい制服がある)、ランチは外で食べることが多いからお弁当は持っていかないこととか、あとは自由度が良い意味でも悪い意味でも高いところ。

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(キッチンにて。僕の先生)

―課外活動について
Valentin:僕は学校外で合気道を習っているけれど、フランスの学校は残念ながらクラブや部活というものがない場合が多い。

―学校でのお気に入りの場所
Valentin:中央図書館!きれいで本当に最高。

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―自由時間の過ごし方
Valentin: スポーツをしたり、両親の手伝いをしたり、バイトに精を出したり、友達とあったり。あと読書には多くの時間をかけている。

―フランスでは海外留学は一般的?
Valentin: うーん。やっぱり国内進学が大多数。国内に良い学校が多いからかな。

―就職状況について教えてください。
Valentin: 今は本当に大変。経済状況もあまり良くないからね。

―フランスで働く場合、英語能力は大切?
Valentin: 英語のスピーキングとライティングは一般的な会社に就職するのでも、僕のような接客業を目指すのでも必ず必要。完璧に近いレベルが求められる。

―将来の目標はどのように決めた?
Valentin: 学校のキャリアカウンセラーと一歩一歩、相談しながら決めた。決定後は志望校を全国共通の紙に書いて、提出する。その後合否が伝えられる。

―自宅通学、自宅外通学、それとも寮?
Valentin: 学校が家に近いから自宅通学。毎日両親の手伝いができるからとても満足している。

―毎日の必需品とは?
Valentin: 料利用包丁とエプロン、制服。

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―普段は自炊、それとも外食?
Valentin: どっちもかな。よく家族や友達にご飯をつくるし、外食もよく行く!

―そんなValentinの一番好きな料理とは?
Valentin: ファーストフード!というのは冗談で、実は日本料理が大好物!

―一ヶ月の収支を教えてください。
Valentin: 1ヶ月900ユーロ程使って、収入は1000 から 1250 ユーロ。

―アルバイトはしている?
Valentin: 家の近くのレストランでウェイターをしている。

フランスのおすすめスポット

Valentin: 多すぎて迷うけれど、そうだな。まずは、ロワール河周辺。ここは美しい古城が点在し、葡萄畑がひしめいているから、「フランスの庭園」と呼ばれていて世界遺産として登録されている。様々なワインを産出している場所の一つで絶対おすすめ。ワインと言えば、シャンパンの発祥地のシャンパーニュもフランスならではで独特。

それとブルターニュに、中世の城を当時の技術と道具だけを使って建設している「ゲドロン城」というプロジェクトがある。(注:これは採石工、石切り職人、左官、大工、樵、鍛冶屋、馬方、瓦職人、籐細工師、縄職人など45人の職人が、一切の近代的な手法を使わず、水や土、石、木、砂などと13世紀の技術をもって中世の城砦を25年かけて再現しようというもの。2014年現在まだ建設中なので、実際に観光客も見学だけでなく産業を体験することができる)

パリもいい観光地だけど、忙しい街だからここと比べてみんなハッピーじゃない印象……笑

―日本のイメージとは?
Valentin: 日本は本当にスペシャルで独特で好き。文化的に非常に豊かで可能性のある場所だと思う。こんなに都会と地方両方が文化的に豊かな国は滅多にないと思う。(他にはフランスくらいかな。笑)常に和を大切にする心はすばらしいし、日本食は味も見た目も最高。フランス料理とはまた違った感じが本当に好き(あっ、でもタコせんべいはどうしても好きになれない……)そして漫画やアニメも日本の宝!外国に対してあまりオープンでなくて内向的という印象があったけれど、最近はオープンになってきているという記事をよく読むから、日本マニアで日本に留学したい僕にとってこれからの日本はとても楽しみ。

もしフランスのことで興味があることがあればぜひ聞いてください^^
Valentin Gaucher:”snow-limur@hotmail.fr”

Au revoir, Bonne journée !

(記事作成:何 遥   記事編集: 和田有紀子

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