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最近話題の「人工知能(AI)」ってなんだ??

記事作成: 宮川 健太郎   記事編集: 宮川 健太郎 | Global |2016.01.08

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みなさんは「人工知能」と聞くと何を思い浮かべますか?映画などのイメージで何となく怖いと感じている人や、将棋のプロ棋士に勝利するなど進化していると感じている人など様々だと思います。これからの社会を考える上で欠かせない「人工知能」について解説していきます。

人工知能が東大に合格するかも!?

日本の最高学府である、東京大学。大学受験を経験した方なら東大に合格するのがどれほど大変かわかるでしょう。その東大に「人工知能」が合格するかもしれないというのです。東大に合格するような人工知能「東ロボくん」を開発するプロジェクトでは、2015年にセンター試験を受け偏差値約58を出しました。数学と世界史では東大の二次試験を想定した模試にも挑戦し平均点を超える点数を出しました。近い将来、本当に東大に合格するような人工知能が生まれるかもしれないのです。しかし、そもそも人工知能って何でしょうか?どのような仕組みでそんな点数が取れるようになっているのでしょうか?

 人工知能ってなんだ??

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人工知能は最近ではAI (Artificial Intelligence)とも呼ばれ話題となっている技術です。人工知能とは「人工的にコンピュータ上で人間と同様の知能を実現させようする技術」のことです。つまり人工知能の研究は人間の知能の中枢である脳の働きを解明し、機械に応用するという方向性も含んでいるのです。また、人工知能は「ディープラーニング」と呼ばれる技術を中核にしていて、これは、機械自らが「学習」して「成長」するという高度な技術なのです。人工知能が成長する間には大きく分けて3つの過程があります。1つ目はデータの取得です。僕たち人間が勉強したり、五感で感じて知識や情報を得ているのと同じように、人工知能もセンサーや膨大な「ビッグデータ」からデータを取得します。そして2つ目の段階がデータの解析と利用です。集めたデータの中からパターンを認識するのです。そして最終段階である自律的判断をくだします。この3つの段階を、将棋を指す人口知能で考えてみましょう。まず、人工知能はその盤の状況を収集し(データの取得)、次に指せるすべての手を考えます(解析)。そして最後に解析した手のなかから最良の一手を指します(自律判断)。

このように人間の思考回路を辿るような形で進化してきた人工知能ですが、ここで説明したのはあくまで人工知能の一分野での研究を簡略化したものです。人工知能と言っても様々な分野があり、さらに技術は常に進化しているため今の人工知能はさらに複雑な「思考」をすることができるようです。

人工知能が最高の料理を考える!?

22709005976出典:http://cdn.amanaimages.com

IBMの開発した「ワトソン」は先ほど説明した機械学習の技術で、2011年にアメリカのクイズ番組に出場し見事優勝を果たしている人工知能です。そのワトソンが料理のレシピ作りに挑むというのです。使い方は簡単で材料を入力すると世界中の膨大なデータから最もおいしいレシピを提案してくれます。このワトソン・シェフが優れている点は、「意外性」に富んだレシピを提案してくれることだと言います。僕たちが普段料理をするときに考えるレシピは和洋中の料理がほとんどでしょう。しかしワトソンは世界中の料理のレシピのデータにアクセスでき、その中から僕らの料理の常識に縛られない自由な発想で料理を考えてくれるのです!もしかしたら材料に「豆腐」と入力したのにアフリカン料理のレシピが出てくるかもしれません(笑)

 人工知能が仕事やプライバシーを奪う??

人工知能がさらに進化し、人間並、それ以上の思考力を身につけた時に何か問題は起こらないのでしょうか?僕たちにもっとも身近な問題は仕事の喪失でしょう。産業革命の時に肉体労働が機械に取って代わられ多くの肉体労働者の仕事がなくなりました。それと同様に人工知能が進化し、社会に普及すればホワイトカラーの仕事の一部は人工知能に取って代わると言われています。

また、あまり注目されない問題ですが、プライバシーの問題も懸念されています。人工知能はデータを収集しそのデータから判断を下します。つまり大量のデータがあればあるほど最適な判断が下せるようになるのです。そこで、データ収集のためにあらゆるところにデータ取得のためのセンサー等が設置されることになります。ここで問題になるのが個人のプライバシーの問題です。これは人工知能の問題に限った話ではなく、テロ防止のための監視社会やIoT(モノのインターネット)とも深く関わる問題です。人々の生活をより便利に安全にするテクノロジーと、個人のプライバシーという相反する問題をどう解決していくのか、これからの社会を生きる全員が考えなくてはならない問いだと思います。

人工知能はなくてはならない存在になる

映画「ターミネーター」で恐怖の存在として紹介された人工知能は、今では僕たちの生活に身近な存在になってきました。LINEで人工知能と会話ができるマイクロソフトの「りんな」やフロムエーの「パン田一郎」は話題になったし、人工知能が入会審査をするSNS「Lemon」というサービスなんていうものまで登場しました。これから人工知能はさらに進化し僕たちの生活になくてはならないものになると思います。その時に人工知能とどう向き合い、どう利用していくのか今から真剣に考える必要があると思います。

 参考資料

  • 日経新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXKZO94675990S5A201C1X12000/
  • ゆるふわ刑法ブログ http://takenokorsi.hatenablog.com/entry/2015/03/23/000020
  • WIRED http://wired.jp/2015/06/27/americas-next-top-chef/

編集後記

昨年に記事の中でも触れた人工知能が入会審査をする学生向けSNS「Lemon」に入会した。入会すると毎日、人工知能がその人と趣味嗜好が合うと判断した人を紹介してくれるサービスもある。人工知能が人の出会いまで作る時代になったのだ。技術は日進月歩で進化する。人間の脳の仕組み解明と合わせて注目していきたい。

(記事作成:宮川 健太郎   記事編集: 宮川 健太郎 )

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