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ハンバーガーで経済を読み解く!オドロキの経済指数とは?

記事作成: 高橋 健太   記事編集: | Global |2016.02.11

最近、なにかと経済に関するニュースが多いですよね。マイナス金利等の影響で、日本の株価や円相場に影響が出ていることが理由です。しかし、ニュースで使われる経済指標はやはりわかりにくいもの。そこで、身近なものに注目した面白い経済指標をご紹介します!

経済指標ってわかりにくい…

「マイナス金利の影響や、世界経済の先行き不安により投資家たちの円を買う傾向が強まり円高が進んでいます。」
ニュースでこんな言葉を聞いても、すぐにはなるほど、と理解しにくいですよね。
為替相場のレートは、各国の通貨を比較するために必要不可欠ではあるものの、直観的には分かりにくい、親しみにくいものになっています。

ビッグマック指数とは?

イギリスの経済誌「エコノミスト」が発表したもので、マクドナルドのビッグマックが世界各国で売られている値段から、その国の通貨が本来の価値に比べ高いか安いかを予測するために用いられている指標です。

たとえば、2016年2月11日現在、ビッグマックは370円ですが、アメリカでは4.93USドルで売られています。これからビッグマックが世界で同じ価値であるとすると、1USドル=75.05円となります。一方で、USドル/円の為替レートは、大体1USドル=112円ですので、ビッグマックの価格からくる基準値に比べ、だいぶ円安となっています。
そのため、今後は1US=75.05円となる方向に向かうため、円高に向かっていくだろう、という予測が立てられるということです。

世界各国の2016年1月時点で発表されたビッグマックの価格を以下に示します。

bigmac-p

やはり北欧は物価が高く、アメリカで買うよりもビックマックは高い金額で売られているようですね。
ここで日本の値段に注目してみると、3.12USドルで日本では売られていることになります(このデータでは1USドル=118.65円のレートを使用しています)。アメリカの4.93USドルに比べ安い値段で売られているということは、ビッグマックの世界ではそれだけ円の価値が高いということですね。そのため、そのビッグマックを買う人達が感じる相場観に合わせるように、ドル円相場が今後動いていくだろうと予測が立てられるわけです。

なぜビッグマックなの?

ビッグマック指数以外にも、

トール・ラテ指数(スターバックス指数)
グローバル・クラブサンドイッチ指数
コカ・コーラマップ
iPod指数

など、いろんなものがビッグマックの代わりの基準価格となった指数があるようです。

n160211-c

ビッグマック以外の指標を見てもわかるように、世界中の国で購入できる商品が取り上げられています。
理論的に、全く貿易障壁がない世界である場合、同じ製品であれば同じ価値を持つため、価格はどこでも同じであると考えられます。その基準をできるだけ満たすために、グローバルに提供されているビッグマックが取り上げられているのですね。

ビッグマック指数で何が言えるのか?

ビッグマック指数は見てわかる通り非常に雑な指数です。
ビッグマックの値段だけでドル円相場が決まるはずもありません。

ビッグマック指数は、
各国でビッグマックのサイズ・重量・カロリー等が異なる
消費税が含まれているので、本来それを除いて計算しなければならない。
マクドナルドが国の補助等を受けて安い価格で提供している国もある(サウジアラビア等)
そもそもマクドナルドがない国では計算できない。

などの問題点があります。

Bigmac pricehttp://www.economist.com/content/big-mac-index

ほかにも、グラフを見るとわかるように、ビッグマックの価格は一人当たりGDPと正の相関があるようです。一人当たりGDPが高い豊かな国の方が、ビッグマックの価格を高く設定するのは企業としては当然ですね。

そのような数々の要因にビッグマックの価格は左右されているため、ビッグマック指数が示す通りにはいかないようです。

とはいっても、今後の経済を予測する簡単な方法として、参考程度に計算してみるのも面白いかもしれませんね!

(記事作成:高橋 健太   記事編集: )

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